「またカンニングして、おこられたってよ」
「女子更衣室のぞいてたらしいわ」「へんたい」「きもい」
ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、僕はそんなことしてないー。

アズマ記者の頭の中に切なさと悔しさの感情がいっぱいになりました。それは本当は一瞬で通り過ぎてしまったのに心臓はまだドキドキしています。
「なに？これ」
呆然とした彼女に泥の水博士がニヤリと言いました。「ピー彦の思いと共鳴したんだよおん。」
彼の頭には脳みそが無いかわり、他人の脳（眠っている人を標的にする）を乗っ取って思考を行うことができる。脳を使われた人は変な夢を見たぐらいにしか認識しない。ただし、まれに目覚めている人と共振現象をおこして彼の心が入り込むことがある。彼がまだ幼い頃は自分の力を制御できずに周囲の人たちとトラブルをおこしていたらしい。
博士の長い話をまとめるとこんな内容でした。
「ピー彦くん、あなた、ピーマンなのね。」
緑色の少年ははずかしそうにうなずきました。そして青汁のようなお茶と泥ダンゴにしか見えないおはぎをおいて、逃げるように部屋から出ていってしまいました。

「さて、これから３つの問題を出すよおん。全部とけたらコブタを連れてお帰りよおん。」
誘拐犯の勝手な要求を受け入れるつもりはない、私は力づくでもコブタ君たちを取り戻す、もうすぐ救援部隊が到着してあなたなんかコテンコテンに、、、アズマ記者がそう言おうとした時です（（（（僕があなたを助けます））））頭の中に緑色の声が聞こえました。